第8話 配当落ちの悪夢

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
資産運用生活

高配当株と配当落ち

高配当株を保有している時に、最も楽しみなのは、配当の入金だ。

しかし、配当権利落ち日には株価は配当落ちをするけれど、配当落ちに加えて、さらに大きく株価が下落すことが多々ある。

高配当株は、ディフェンシブ銘柄、成熟した業種であるので、企業の成長に期待した株価上昇は起こりにくい。ただ、高配当なので、配当を狙うために、配当権利確定日(細かくいうと、配当権利確定日の2営業日前)に向かって、株価が上昇する傾向がある。配当権利確定日あたりに、株価が過熱感があると、配当落ちのいきおいで一気に、配当落ちに加えて、さらなに株価下落をするという値動きをする。

もちろん、高配当株なので、決算発表で減配がなければ、ライオンの時のように(第7話参照)、株価が下落し続けることも少なく、半年後の次の配当権利確定日に向かって株価は上昇する(戻る)のだけれど、それでも一時的な株価下落で含み損の状態になるのは辛い。

第7話 株主優待と塩漬けの日々
こま次郎の資産運用生活 第7話 株主優待と塩漬けの日々 2021年12月に株主優待を狙って"4912 ライオン"を100株購入したものの、株価が下落し続けて、塩漬けにした経験を記事にしました。

特に、「配当を貰わずに株を売却しておいて、配当落ちでさらに株価が下落したタイミングで買い戻せばよかった」と後から後悔する。

ここでは、こま次郎が経験した配当落ちの悪夢を紹介する。

配当落ちの経験

4634 東洋インキSCホールディングス

“4634 東洋インキSCホールディングス”は、年間の配当金が90円で、現在の配当利回りは4.3%。6月と12月に配当権利確定となる銘柄だ。

2020年12月末の配当権利確定日を挟み、
2020年12月28日の高値が2092円
2021年1月6日の安値が1867円
となり、配当は45円なのに、200円以上の株価下落!

2021年6月末の配当権利確定日を挟み、
2021年6月28日の高値が2098円
2021年6月29日の安値が1972円
2021年7月9日の安値が1896円

となり、配当45円に対して、200円以上の株価下落!

9434 ソフトバンク

“9434 ソフトバンク”は、年間の配当金が86円であり、配当利回りが5%を超える超有名な高配当銘柄だ。”9434 ソフトバンク”の株価は、今の株価は1500円を超えているものの、少し前までは1400~1500円台をウロウロしていた。

そんな株価のトレンド自体はぱっとせずに、配当金目当てでキャピタルゲインには期待しない銘柄であるものの、配当権利確定月には大きな値動きをすることもある。

下の株価チャートは、2022年3月のもので、見事に配当権利確定日に向けて、株価が上昇し、配当権利が確定しそうになったタイミングで一気に株価が下落した。

2022年3月末の配当権利確定日を挟み、
2022年3月23日の高値が1542.5円
2022年4月1日の安値が1421.5円

となり、配当43円に対して、100円以上の株価下落!

高配当株の配当落ちでこま次郎が学んだこと

こま次郎が学んだことは、高配当株を扱う場合も、配当権利確定日を迎えて、ただ配当を貰えばよいというわけではないことだ。

高配当株は配当権利確定月に株価変動が大きいため、しっかりと株価を確認する必要がある。配当権利確定付近になって、配当利回りが高い銘柄を探し始めるのではなく、高配当株は次の配当権利確定日に向かって株価は戻ることが多いので、配当落ちよりさらに株価が下落した銘柄がないか探して仕込んでおくこと(中期的に銘柄を探すこと)。配当を貰う、配当権利確定日に向けた株価上昇(特に配当金以上の株価上昇があった場合)で欲張らずに売却する、それらを組み合わせることで、リスクに備えること。

コメント

タイトルとURLをコピーしました