第4話 高配当株投資

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資産運用生活
こま次郎
こま次郎

こんにちは!
サラリーマン兼業投資家・高配当株スイングトレーダー こま次郎です。


こま次郎が考える高配当株投資について紹介します。

成長企業から成熟企業へ 配当に関する「ライフサイクル仮説」


配当に関しては、企業経営関係の勉強をする際に読んだ『武器としての会計ファイナンス』(矢部謙介)に書かれているアップル社の配当に関する記憶が強く残ってます。

アップルでは、1996年以降無敗を貫いてきましたが、2012年9月期からは配当を開始しました。しかもそれ以降増配を続けています。
アップルが長期間、無配を続けてきた理由は何でしょうか。そして、2012年から配当を始めた理由は何でしょうか。その答えのヒントは、アップルの売上高の推移にありました。

武器としての会計ファイナンス 第6章 ファイナンス戦略を読み解く|矢部謙介 257ページ

企業経営として、企業活動によって得た利益を株主に還元するか、それとも事業に再投資して企業の成長を促進するかとなります。一方で、株主としては、利益を配当金として受け取るか(インカムゲインとして受け取るか)、それとも成長事業へ再投資して将来のリターンを最大化させるか(キャピタルゲインとして受け取るか)により投資対象を選定する。投資対象は多岐に渡り、投資家には自身が望む形のリターンがあり、そのリターン得られる企業に資金を投入する。

投資対象ごとに異なるリターンとリスクがあるため、投資家は許容するリスクの範囲内で、リターンを最大化したいと考え、投資先の企業を比較し、安定した配当支払または成長を見込む企業へ投資することを選択する。

このため、企業の業種や経営方針は極めて重要です。

アップルのケースでも、初代iPhoneの登場以降、この画期的なデバイスによって売上高が急成長していました。当初、アップルは配当を行っていませんでしたが、2016年以降、売上高の伸びが鈍化しており、2012年はアップルにとって成長企業から成熟企業への移行点でした。

成長企業では無配政策を採用し、企業が成熟するにつれて配当を増やす政策を取る仮説が存在します。これが「ライフサイクル仮説」と呼ばれる概念です。アップルも、成熟期に入るため、成熟企業向けの政策へ転換しました。

このように、経営者、株主、そして投資家の視点から企業の成長とリターンのバランスを考える際、企業の業績推移や経営戦略が重要な役割を果たします。

こま次郎
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高配当企業を対象とした株式投資をしていますが、単純に配当利回りが高い企業が優秀な会社かと感じていた時期もありましたが、配当利回り、配当性向が高い企業ほど、成熟企業であり、成長のための投資をしていない経営方針とも受け取れるため、事業基盤が堅実で安定した利益を出すディフェンシブ銘柄が高配当株の基本となります。

高配当株投資のやりやすさ

こま次郎の投資スタイルは高配当株とスイングトレードを組み合わせたものです。

高配当株投資を実行する際、彼は「ライフサイクル仮説」が有益であると信じています。これによれば、高配当株投資の対象となる企業は主に成熟企業であり、成長期の企業ではありません。例えば、電力セクター。最近は、燃料価格の高騰により一時的な赤字に陥っているケースもあり、そのため無配に切り替える企業も存在します。ただし、電力セクターや銀行業界などは高配当株として広く知られており、これまでの経緯によって高配当株となっています(ただし最近は株価が上昇してしまった例もあります)。

また、成熟企業とは、大幅な売上の増加が難しいが、堅実な事業を展開することにより基盤事業からの安定した利益を持続的に生み出す能力を備えた企業を指します。

したがって、高配当株投資の特長は、企業分析の必要性が比較的少ないことです。こま次郎は自身が投資家としての素養を持っており、企業の活動を分析し成長のポテンシャルを評価することができるかもしれません。しかし、サラリーマンであり兼業投資家であるため、企業分析に充てる時間が限られています。

一方で、高配当株はライフサイクル仮説に従えば成熟期の企業が主体であり、投資家がよく知る企業が多いとされています。利益を配当として支払うためには利益の確保が必要ですので、一定期間の決算状況や1株あたりの利益と配当といった配当の方針をチェックしています。近年の利益と配当が安定している場合、高配当株として選定することができます。

ソフトバンク 配当利回り5.68%

日本市場において、高配当株として注目される銘柄は【9434 ソフトバンク】です。年間の配当が86円/株で、2023年5月21日時点での株価が1513.5のため、配当利回りは5.68%になります。配当指向性が76.42%とかなり高い数字ですね。。。

過去2年間の株価推移は下図の通りとなりますが、その株価推移を見ると、1400円から1600円の範囲内で変動していることが分かります。年間の配当は86年であるため、1400円の株価では6.1%、1600円の株価では5.37%の配当利回りとなります。

成熟企業や高配当株企業において、株価の上昇が限定的であることが予想される一方で、株価の変動幅が年間の配当86円を上回ることがあるため、株価下落に対するリスクも考慮する必要があります。

そのため、「高配当株! 高い配当利回り!」といっても、株を購入するタイミングを選ぶ必要はあります。割高な価格帯では購入を控え、1~2年のチャートを観察しながら判断することが重要です。

高配当株は価格の変動が比較的緩やかであるため、長期投資の視点を持つことが必要となります。

こま次郎の場合には、高配当株でも価格は安定しないため、株価が上昇した際は、利益を確保をし、次の株価の下落時に追加投資を行うことで、配当利回り以上のリターンを見込んでいます、

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